AdSenseでは、「広告掲載率」という調整機能がありましたが、これが廃止されることとなりました。
上のヘルプページには廃止日は2020年5月20日とありますが、6月10日に延期されたようです。この点は重要ではないので、置いておきます。
この「広告掲載率」、テスト機能も提供されていました。新しい掲載率を指定して、従来とどっちがいいかA/Bテストをする機能です。この「広告掲載率」のテスト機能がなくなる代りに、「ブロックのコントロール」のテスト機能ができたようなので、いや、前からあるのに知らなかっただけかもしれませんが、ともかくそうした機能があることがわかったので、試してみました。以下、手順を追って紹介します。
「ブロックのコントロール」のテストの設定
AdSenseの管理画面を開きます。
最適化→テストと進みます。
「ブロックのコントロール」をクリックします。
「テスト名」は自由に付けられます。「テストの設定」のブルダウンメニューを開きます。
「一般的な広告カテゴリ」、「デリケートな広告カテゴリ」、「広告配信」の中から希望するものを選びます。ここでは、「デリケートな広告カテゴリ」を選択してみました。
各項目(カテゴリ)を希望の状態にセットし、最後に「完了」を押します。
「自動的に優位なパターンを選択しますか?」はデフォルトでオンになっていると思います。これは、テスト終了後に、良い方(従来通り/テストで指定したもの)を自動で選んで運用するというものです。このままオンにしておきます。
「作成」をクリックすれば、テストが開始されます。
テスト結果
事前にテストしたものがあるので、その結果をお見せします。上の選択パターンとは異なっています。その点はご了承ください。
テスト期間は一週間のようです。
この結果では、テストで指定したものよりも以前のものの方が良かったという結果です。しかも、差が-29%とは随分大きい。確かに、この期間のAdSense収入は目に見えて減少しました。この結果、従来のパターンが自動選択されています。
この結果だけ見ると、デリケートなカテゴリであっても、下手にブロックを増やさない方が良いようです。AdSenseで表示される広告は、サイトコンテンツよりも訪問者の興味に合せたものが重視されていることを考えると、なるほどという気もします。
とは言え、ちょうどコロナ禍で世の中が大きく変っている最中ですので、このテストの結果を鵜呑みにしていいのかは判断が難しところ。オリジナルパターンに戻ったところなので、今度はこれでしばらく様子を見ることにします。