エックスサーバーの管理画面にログインしたら左サイドバーに赤い警告らしきものが表示されていました。
ご覧のとおり、「総ファイル数」という項目が赤文字になっています。これまで、あまり気にしたことがなかった項目です。
数字の右端にビックリマークが付いているのですが、これはマウスオーバにもクリックにも反応しません。単なるマークであって、リンクなどではないようです。これでは警告の内容がわかりません。
エックスサーバーのヘルプなども「総ファイル数」で検索してみたのですけど、該当するものが見つかりません。
しょうがないので、ヘルプデスクに問い合わせました(要するに、メールサポート)。得られた回答を要約して掲載しておきます。
- サーバー上に一定数以上のファイルが存在している可能性がある。
- 「一定数」は非公開(目安も案内できない)。
- ファイル数が多すぎると、WEBサイトの処理に影響が出たり、自動バックアップの対象から除外されたりする可能性がありる。
- よくある事例としては、バックアップ系プラグインのデータが肥大化している場合など。
- 対処は、まずは、サーバー内のデータを確認し、不要なデータは削除する。
- それでも問題が解決しない場合は、担当部署に調査を依頼することができる。
- 調査の結果、不要なファイルが特定された場合は、お客様にて削除する必要がある。
- 定期的に不要なファイルを削除して、サーバーをクリーンな状態に保つことを推奨する。
まぁ、ともかくファイルが多すぎるからなんとかしろ、ということのようです。
エックスサーバー側に調査を依頼することもできるとのことですが、まずは自力で調べました。と言っても、AI(Bing copilot)の力を借りて調査方法を教えてもらったんですけど。
linuxでファイル数が多いディレクトリを探す方法
Linuxでファイル数が多いディレクトリを探すには、以下のコマンドを使用することができます。このコマンドは、各ディレクトリ内のファイル数をカウントし、結果を表示します。
du -a | cut -d/ -f2 | sort | uniq -c | sort -nr
このコマンドの各部分は次のように機能します:
du -a
:すべてのファイルとディレクトリのディスク使用量を表示します。cut -d/ -f2
:最初のディレクトリ名を取得します。sort
:結果をソートします。uniq -c
:重複する行をカウントします。sort -nr
:数値を基に逆順でソートします。これにより、最も多くのファイルを含むディレクトリが上位に表示されます。ただし、このコマンドは現在のディレクトリとそのサブディレクトリを対象とします。他のディレクトリを対象とする場合は、適切にパスを指定してください。また、このコマンドは非常に大きなディレクトリツリーでは時間がかかる可能性があります。ご了承ください。
エックスサーバーの実体はLinuxですので、それ用のコマンドを教えてもらったわけです。昔はこういうのをじっくり考えて作っていましたけど、今はAIがパッと作ってくれるので楽です。
その実行結果がこれ。
$ du -a | cut -d/ -f2 | sort | uniq -c | sort -nr
267213 XXXXX.com
207387 anaconda3
147382 XXXXX.info
113304 XXXXX.com
78539 xstaffbackup
78479 userbackup
(以下略)
ファイル数が一番多いのはとあるサイト。その他にもいくつかサイトが上がっています。他にはバックアップ関連のディレクトリもファイル数が割と多いようです。
二番目に多いのはanaconda3ですね。これは最近インストールしたツール関連。総ファイル数の警告の数字が110万くらいに対して、このanaconda3だけで20万を超えています。とりあえず、anaconda3を消して様子を見ることにしました。
総ファイル数の数字はリアルタイムではないようで、しばらく時間を置いてから確認してみたらは94万弱に減っており、警告は消えました。
エックスサーバー側では『「一定数」は非公開(目安も案内できない)』とのことでしたが、この結果から考えると、目安は100万というところでしょうかね。
しかし、こういう制限があると、せっかくディスク容量が大きくても意味がありませんね。実際、私の使用状況では、使用量が約50GBで、空き容量が約250GB。総割当量の1/6くらいしか使っていません。これで警告が来るのですから。ディスク容量に見合うように、ファイル数の制限(上限)を上げて欲しいものです(エックスサーバーのユーザならエックスサーバーに要求しましょう)。
“エックスサーバーの「総ファイル数」の警告” に対して1件のコメントがあります。