「出典:Amazon」って書けばOK?
大手メディアが運営するサイトでもAmazonアソシエイト(アフィリエイト)のリンクを張っているものをよく見かけます。そうしたサイトの一つを見ていて気づいたのですが、Amazonに掲載されている商品画像がそのまま使われていました。Amazonのツールで画像だけのリンクを作ることができますが、それで作れるものよりも遥かに大きく、また、画像はリンクになっておらずただ掲載されているだけです。掲載している画像の下に、
(出典:Amazon)
と掲示があります。「そうか、こう掲示すれば、Amazonの画像を使って良いのか」と思い、改めて調べてみました。
Amazonアソシエイトの公式ヘルプによれば
公式ヘルプを探してみたところ、商品画像についての記載がありました。こちらです。
「不適切な表現の例」として挙げられているものの内、画像についての個所を引用します。
・商品画像を加工する。
商品画像の加工はおやめください。画像のサイズを変更される際には、元のサイズの縦横の比率を変更しないようにしてください。
・商品画像をダウンロードして利用する。
商品画像を保存後、任意のAmazonではないサーバーにアップしなおしての利用はできません。Amazonが提供している商品画像URLを指定する形でご利用ください
・Amazon.co.jpでキャプチャした画像を使用する。
Amazon.co.jpでの商品画像は随時変更されることがありますので、キャプチャした画像は使用しないでください。
この説明から判断するに、画像はAmazon.co.jpのリンクのまま(つまり、直リンク)で使用するのなら大丈夫なようです。画像の加工はしてはいけませんが、縦横比を保ったままでのサイズ変更は大丈夫と読めます。具体的には、<img>タグでheightとwidthの比率を変えずに指定するという感じでしょうか(ちなみに、一方だけを指定すると、もう一方は自動で同じ比率のサイズになります)。
なお、画像をダウンロードして自前のサーバにアップロードして使うことや、Amazon.co.jpのサイトに表示されたものをキャプチャして使うのはダメとのことです。
具体例
では、試しに一つ作ってみましょう。Amazon.co.jpをキャプチャしたものを使えないとのことですから、説明が文章だけになって少々わかりにくいとは思いますがご容赦下さい(商品紹介ではなく、手順の説明ならキャプチャしたものを(モザイク加工して)使っても大丈夫なようにも思いますが、不確実なので避けます)。
商品画像のURLを取得する
対象として、USBメモリを取り上げてみます。こちらの商品です。
Transcend USBメモリ 32GB USB 3.1 スライド式 PS4動作確認済 TS32GJF790KBE 【Amazon.co.jp限定パッケージ】
ちなみに、これは「WPアソシエイトポストR2」というプラグインを使ったものです。WordPerssの公式プラグインですので、管理ページから簡単にインストールできます。
本題に戻ります。
まずは、紹介したい商品のページを開き、商品画像をクリックします。そうすると、ウィンドウがポップアップして大きな画像が開きます(画像サイズは商品ごとにまちまちです。小さな画像しかない商品も少なくありません)。
その商品画像の上でマウスを右クリックします。
「画像アドレスをコピー」を選択します。Webブラウザごとに文言は違いますが、こういう意味のものがあるはずです(上はChrome)。これで、Amazonのサーバにある画像のURLがクリップボードにコピーされました。これを、画像リンクとして掲載すればAmazonの掲載条件にそうものになるはずです。
画像リンクを掲載する
ここでは、WordPressで掲載してみます。
「画像」ブロックを選択します。
「URL から挿入」をクリックします。
先程コピーしたAmazonのURLを貼り付け、「適用」ボタンを押します。これで画像が貼り込まれます。
画像サイズを調整する
今回の画像は非常に大きいので画像サイズを調整します。上にあるように縦横比を保ったままならサイズ変更は大丈夫なはずです。
当該の画像ブロックの「画像設定」にある「画像の寸法」が調整項目です。幅と高さを調整できるようになっていますが、プリセット値があるのでそれを使ってみることにします。
25%を選択してみました。実際の画像がこの下のものです。
画像は中央揃えにして、キャプションとしてテキストリンクを付けています。ソースコードを確認するとこのようになっていました。
<img>タグのsrcはAmazonのものになっています(細かく言えばamazon.co.jpではなくてamzon.comですが、コピーしたらこれだったので大丈夫でしょう)。
以上がAmazonのヘルプに沿った方法での画像の引用方法です。気になるのは、最初に触れた大手メディアのさいとでは画像は自サーバにダウンロードして使っている点です。個別の契約があるのかもしれません。