WordPressのテーマの選び方(長期視点に立つと?)

2021/04/30

ご存知の通り、WordPressにはとてもたくさんのテーマがあります。無料、有料とも。あまりにたくさんありすぎて、どれを選べばよいか迷いますよね。それで「WordPress テーマ お勧め」や「SEOに強いWordPressのテーマ」などと検索したりするわけですが、そうするといろんなテーマの良いところ・悪いところを解説してくれているサイトが見つかり、参考になります。

ただ、そうした比較記事であまり触れられていないようなのが「長期的視点」のような気がします。

短期間しか使うつもりがないサイトなら特段問題はないのですが、資産ブログとして何年にも渡って運営していくつもりなら、メンテナンスされているかもテーマ選択の大いに注目すべきポイントだと思います。そのテーマにセキュリティ上の問題が見つかることもあるかもしれませんし、WordPress本体のバージョンアップやPHPのバージョンアップもあります。あるいは、Googleが「ルール」を変えてくることもあります。こうしたことにしっかり対応しているかが、長きに渡る使用を考える上では重要です。

個人 VS 企業

WordPressのテーマは、個人でリリースしている方もいらっしゃいますし、企業で出しているものもあります。

個人作成

個人作成のテーマにも、デザイン的にも機能的にも素晴らしいものがたくさんあります。おそらくは、趣味的な意味合いが強く、採算を考える必要がないからでしょう。また、優れたものでなければ、多くの人の支持を集めることはできませんから、名の通ったものであるということはそれだけ多くの人が認めていると言うことです。

ただし、個人作成ということは、長期的視点からはやや不安でもあります。というのは、その人が興味を失ったり、(時間的に)手が回らなくなってしまったら、新バージョンが出なくなってしまうでしょう。ただ、もしかしたら、別の人が開発を引き継ぐことも考えられます(ライセンスなどの問題がクリアできれば)。

企業作成

企業がリリースしているテーマの多くは「商品」ですから、有料です。しかしそれだけではなく、無料で配布しているものもあります。説明するまでもないでしょうが、有料商品の購入につなげるための「サンプル品」としての位置づけです。サンプル品とは言っても、それが変なものなら有用商品の購入につながるわけがありませんので、無料でもしっかりしたものがたくさんあります。

また、企業は業務としてテーマをリリースしていますから、メンテナンスもしっかり行われるでしょう。しかしながら、その企業がいつであるかという保証はありませんし、また企業自体は存続していても、その業務から撤退する可能性も否定できません。

結局の所、企業だから/個人だからというだけでは、選択の決め手にはならないと思います。

いくつかテーマをチェック

では、「WordPress テーマ おすすめ」で検索して出てきたサイトでよく取り上げられているテーマを長期的な視点、言い換えると、メンテナンスされているかという視点で見てみます。なお、ここでは、(国産の)無料のものに限って取り上げます(有料のものは情報を掴みにくいですので)。また、下記コメントは2021年4月時点のものです。

Cocoon

わいひら氏がリリースしているテーマです。とにかく高機能。プラグインはほとんど使わずにこのテーマだけで必要なことはほぼすべてできると言ってもいいくらいです。

アップグレードも割と頻繁に行われていますし、フォーラムでのユーザのサポートしっかりしているようです。今のところ、サポートの不安ははないように見受けられます。

WordPressの公式テーマではないですが、自動アップグレードにも対応している点もすごいです。

このテーマだけで多くのことができるため、逆に見れば、他のテーマに乗り換える場合は、一から構築し直すことになるのではないかと思います(というか、Cocoonを使いこなしたサイトだと、他のテーマに乗り換えるのは難しそうです)。

Simplicity

これも、わいひら氏がリリースしているテーマ。非常に有名なもののではありますが、今はCocoonに注力しているようで、ほとんど放置されています。最後のリリースが2020年5月のバージョン2.8.7(その後、バグ修正を行ったのか今手に入るのは2.8.7.1ですが、詳細は不明)。フォーラムにもときどき質問が投稿されていますが、コメントや回答はまったくありません。

個人リリースで手が回らなくなってしまった例だと思います。新規に採用すべきではあリません。

STINGER

ONSPEED.incがリリースしている無料のテーマ。有料版のAFFINGERSTINGER PRO2が主力で、STINGERは機能を削ったシンプル版。AMP対応もしていません。

また、ダウンロードボタンは以下のようになっています。

この表記からすると、リリースされたのは2017年12月07日だと思われます。相当日にちが経っています。

さらに、この注意書きも気になります。

現在、無料テーマは現バージョンの動作チェック等は行っておりません。

今からこれを導入するのはリスクが高そうです。というか、上のダウンロードボタンを押してもfile-not-found.txtというファイルがダウンロードされるだけで、本体を手に入れることはできませんでした。

Luxeritas

るな氏がリリースしている超高速が特徴のテーマ。Cocoon同様、これもテーマ単体でできることが非常に多いです(方向性は違うように感じますが)。

バージョンアップは一か月の間に数回リリースされたり、数か月空いたりと言った状況ですが、おしなべて割と頻繁にバージョンアップされている印象です。リリース状況はブログで公開されています。

サポートフォーラムのようなものはなく、各バージョンのリリース案内のコメント欄で質問を受けているようです。

Lightning

株式会社ベクトルのWordPressテーマ。WordPressの公式テーマとして登録されているので、WordPressの管理画面から直接インストールできます。

Lightning自体は無料で、拡張機能が有料というスタイルです。したがって、ベースとなるLightning自体もしっかりメンテナンスされているようです。ほぼ毎月のようにバージョンアップされています(ときには月に数回)。

オンラインフォーラムは用意されていますが、無料版ではサポートはあリません。

Xeory

株式会社ルーシーによるものですが、株式会社ルーシーというよりもバズ部といった方が通りがいいかもしれません。WordPressの公式テーマとして登録されているので、インストールは簡単です。

バージョン情報を見ると、年に数回程度バージョンアップされているようです。フォーラムもありますが、投稿は多くありません。「枯れている」ということかもしれません。

yStandard

よしあかつき氏によるテーマで、カスタマイズして使うことが前提のシンプルなテーマです。月に数回のバージョンアップが行われています。サポートはオープンな場ではなく、クローズドなコミュニティサイトで行われているようです。

LION

フィット株式会社がリリースしている無料のテーマです。有料のTHE THORというテーマも有名です。しかし、LIONの方は2020年02月15日のリリースを最後に更新が止まっており、放置状態に見えます。

LIQUID

リキッドデザイン株式会社によるもので、有料のテーマもたくさんありますが、LIQUIDというものは無料でリリースされています。WordPressの公式テーマにもなっているようです。リリース頻度は年に数回、あるいは、一年以上開いたりしているようです。

また、有料テーマのうちのLIGHTという名称のものは無料試用ができ、かつ、試用期限はないので、実質、無料で使えるようです。ただしサポートはありません。

おしまいに

WordPressのテーマの有名所を「長期使用」という視点でチェックしてみました。有名であっても長らく放置されているものが割と多くありました。有料商品のお試し用的に無料版を出しているものの場合、放置状態だと有料版のサポートにも不安を覚えなくもないです。

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