WordPressでは、投稿画面で改行を連続しても、実際に表示されるときには一つにまとめられてしまいます。改行を使って行間を広く取るということができません。多分、こうなっているのは、こんなことをやりたいと思うのが日本人だけってことなんじゃないでしょうか。
日本人的発想なのかはともかく、やりたいんだからどうにかしたいと考えるわけです。古くは、brBrbrというプラグインが有名でした。これ一択という状況。しかしながら、PHPのバージョンが上がってから動かなくなったみたいです。対処法を解説したサイトなんかも見つかります。
他にないのかなぁと思うのですが、なかなか見つかりません。使いたいのが日本人だけだとしたら、そりゃしょうがない状況。が、ようやく、新しいプラグインを見つけました。当然のことながら、日本発。
TIJAJI formatting というプラグインで、(brBrbrとは違って)WordPressの公式プラグインになっているので、WordPressの管理画面から見つかります。
インストール方法はごく普通。「有効」にすれば使えます。
brBrbrは投稿画面の改行をそのまま反映するだけだったので設定は何もありませんでしたが、TIJAJI formattingはそれ以外にもいくつかの機能を持っているので、その分、設定項目があります。
設定方法はちょっと変っていて、カスタマイザの画面で行います。
この画だと下の方にその名前がありますね。
開くとこんな感じ。
デフォルトで改行の反映が有効になっていました。一番上の「WordPressデフォルトの記事自動整形をどうしますか?」の「完全停止」がそれです。
もう一つ、下の方に、こういうのがあります。
投稿画面での改行を「改行コード」に変換してくれます。
この二つの設定によって、記事の整形をWordPressに任せるのではなく、投稿者が書いた通りに、つまり、改行を改行として反映せよ、ということになるのでしょう。
この設定を、投稿、固定ページ、ウィジェットなどどこで有効にするか細かく設定できるようになっています。
また、この改行だけではなく、記号の自動変換も停止させることができます。詳細は、作者さんのブログで解説されています。
さらに、記事ごとに設定できるようにもなっています。下の画、今、この記事を書いている投稿画面のキャプチャです。
改行でメリハリを付けるようなスタイルを取りたいなら、このプラグインが役に立つでしょう。
ただし、既存のサイトに適用する際には注意してください。WordPressの自動整形を使っていたときとは違った形で表示されるので、崩れてしまう可能性があります。必要に応じて、過去記事では「[TFJ]個別無効化設定」を活用するといいでしょう。