Googleからの情報など、英文を読もうと思うことが時々あります。と言っても、今どきは翻訳ツールが非常に良くなっているので、とても助かります。
これまでは、Google翻訳と、みらい翻訳を主に使ってきました。Google翻訳はとても手軽です。みらい翻訳はGoogle翻訳よりも翻訳精度が高いケースも多いです。
ところが、最近は、「DeepLという翻訳ツールがとても良い」という噂を聞くことが増えました。ということで、三者を比較してみます。
Google Webmaster Central Blogの記事
翻訳対象のサンプルとして、Google Webmaster Central Blogの記事の一つを使ってみます。こちらの記事です。
モバイルファーストインデックスを全Webに適用するというアナウンスです。これの最初のパラグラフを使います。
It’s been a few years now that Google started working on mobile-first indexing – Google’s crawling of the web using a smartphone Googlebot. From our analysis, most sites shown in search results are good to go for mobile-first indexing, and 70% of those shown in our search results have already shifted over. To simplify, we’ll be switching to mobile-first indexing for all websites starting September 2020. In the meantime, we’ll continue moving sites to mobile-first indexing when our systems recognize that they’re ready.
以下、各ツールでの翻訳結果です。
Google翻訳
問題なく、スムースに読めます。
みらい翻訳
出だしの一文はこちらのほうがより適切ですね。一方、「ですます・である」が混在している点は疑問です。その点を除いて、翻訳品質(文章の滑らかさ)はこちらの方が良いと感じます。
DeepL
噂に違わず、一番普通の文章っぽいです。
とは言え、「意味が通じる」という点においては、どれも大きな差はなさそうにも思います。
口語文
上で取り上げたものは、比較的「公式文章」の感が強いものだと思います。そのため、文章の構造がしっかりしており、翻訳もやりやすかったのだろうと思います。
そこで、今度はもっと口語的な文章を取り上げてみます。サンプルはどうしようかと思いましたが、このブログの記事を使うことにします。こちらの記事です。
この中の冒頭のこの文章です。
WordPressの記事のメンテナンスをやっているときに、各記事のID(post_id)を見たくなったのですが、「投稿一覧」では表示されていないんですね。そこで、プラグインはないかと探してみたら、「Show IDs by 99 Robots」というのがありました。
これの他にもそれらしいプラグインがいくつかありましたが、「有効インストール数」の多さで、これを選択しました。「今すぐインストール」を押して、その後「有効化」すればいいのはいつもどおり。
このプラグインは有効化するだけで、設定はないようです。
それぞれの翻訳ツールで「日本語→英語」変換を行い、そしてそれを「英語→日本語」に再変換するわけです。どれか一つのツールで英語に変換しして、それを各ツールで日本語に変換させようかとも思いましたが、ここではそれぞれのツールで両方の変換を行わせました。
Google翻訳
結構ちゃんと元に戻っているという印象です。
みらい翻訳
イマイチですね。口語文は苦手なのかもしれません。
DeepL
これはすごい。第二パラグラフの最後の文章をが変ですが、それ以外はかなり完全に元に戻っています。
まとめ
DeepL、噂通りすごいです。大抵の翻訳はこれでいけるんじゃないでしょうか?枠内にペーストするだけですので、Google翻訳と同じく使い方も簡単です。ただし、逆変換はできません。変換したものを改めてコピペする必要があります。Google翻訳と比べると、翻訳速度はやや遅いです。MS-WordやPower Pointの文章も翻訳できるそうです。
みらい翻訳は、硬めの文書なら素晴らしい精度を見せてくれるという印象です。しかし、文章を貼り付けるだけなく、言語をメニューから選んで翻訳ボタンを押さなければならないのが手間といえば手間。
Google翻訳は最も手軽です。翻訳スピードもものすごく早い。URLを指定すればWebページ全体を翻訳できるのも大きなポイント。
結局の所、使い分け、あるいは、複数使用ということになりそうですが、 DeepLが選択肢に加わったのは大きな進化だと思います。
ちなみに、DeepLにはWindowsアプリもあります。Ctrl+Cを二回押すとコピーしてすぐに翻訳してくれます。アプリ内に直接文章をタイプすることも可能ですけど、日本語は入らないようです(貼り付けはOK)。おそらく、将来のバージョンでは改善されるのではないかと思います。